ぺんてるの伝説 EXCALIBUR ⅰ
万年筆好きな方々ならご存知。ぺんてるの社長が指揮を振るった究極の万年筆シリーズ
そう、それが
『EXCALIBUR』
この世界観は素晴らしかった。
国産万年筆でここまで拘りと物語りを持った万年筆を世に送り出したメーカーがあっただろうか。
金属部品を多用した軸 天冠にルビー(人工石)の嵌め込み 鉱石を素材にしたりと、過剰とも思える装飾、螺子きり加工の精密さ、ペン先の安定性と剛性、これらが一体となった時、通常は実用に支障が出てくるようなものだが、excaliburシリーズは全てにおいて“実用的”であった。
“実用的”
ここが凄いのである。ただ飾っておいて所有欲を満足させるだけのペンに非ず なのだ。
だがしかし、これらの拘りは価格へと転嫁されてしまった。
スタンダードラインナップが10万オーバーと、万年筆オタクですらおいそれと買えない金額だ。
そして批判が噴出する。
「コンセプトがどうだ」
「書き味は普通」
で、ある。
私から言わせて貰えれば、「だからどうした?」 なのだ。
このシリーズは国内よりも海外を強く意識したシリーズと思われる(実際、ぺんてるはかなり前から海外で"excalibuy"を商標登録し販売している)
海外での販促PRがどれ程のものだったかは今となっては定かでない。ただコンセプトが日本人にあってないのは当然だと思われる。
書き味が普通なのは良いことである。万年筆である以上、日常筆記に使えなくては意味が無い。普通上等。だいたい「普通じゃない書き味」ってなんだ?
と、まぁつらつら書きなぐってきたが、ぺんてるexcalibur専用HPが閉鎖されたのは痛い。。
あの世界観は好きだった。。
なので、今回はWeb上に残っている数少ないexcalibur広告を並べてみる。
英雄伝説。。。いいねぇ
正規に登録された紋章は全てのペンに入る
excaliburカタログの世界観を少しは味わって頂けただろうか?
次回は実際の万年筆でもう少しこの世界観を味わって貰いたい。