枢機卿の紅 ANCORA RAPAHEL Limited.Edition.2010

日本では情報の少ないイタリアメーカー“ANCORA”

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創業年は意外と古く、老舗のひとつ。ただ一度廃業しているので、現在の企業はいわば復刻といったところか。

主なマーケットはイタリア本国ではなく、ロシア圏が中心。

だからなのかは不明だが、限定品のモチーフに正教系の影響を強くうけたデザインが目立つ。

この万年筆もそんな中のひとつ

ANCORA RAPAHEL Limited.Edition.2010

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まさに『枢機卿の紅』である。

ラファエロが描いた絵画にはこの『紅』が効果的に使われている(と個人的には思っている)

その紅色を万年筆で表現したのだと私は解釈している

 

クリップや装飾は実にANCORAらしさが出ている

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一応、バーメイル仕様のようだ。

 

このメーカー最大の特色はペン先

なにせ、凄く穂先の長い所謂 “ハイレグペン先” を作り続けている事でも有名

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割り切りがズレていたり、インク出に問題があったりと、色々お騒がせなメーカーではあり、自分も手元に届くまでは不安だった

 

しかし、届いたこいつは見事に“当たり”

いまのところ何の問題も無く使用中。

このペン先、ヘロヘロに柔らかいという代物ではなく、適度に弾力を持っている。

とは言え、国産万年筆の弾力とは別な感覚なので慣れるまで結構苦労の連続。。。

基本的に横文字用の万年筆だからね。致し方ない。

 

今では立派な相棒の1本となっておりやす。